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アフィリエイト広告導入の前に前頁にても書きましたが、アフィリエイトプログラム広告の導入は、ショップやサービスの売り上げアップのために貢献する可能性があります。ただし、ただ単にアフィリエイト広告を採用したからと言って、簡単に売上が伸びるというわけでもないと思われます。アフィリエイトサイト側、ECマーチャント側両方がうまく噛み合うことが必要です。筆者自身アフィリエイトサイトとして活動しはじめ、はじめて報酬を受け取るのに4ヶ月ほどかかりましたので、同じようにECマーチャントの側も知恵と忍耐と日々の努力を要すると思います。しかしながら、アフィリエイトプログラム広告を導入したことにより、爆発的な売上アップを達成したECマーチャントが存在することも確かです。ASPのリーダー的存在である、バリューコマースのアフィリエイトプログラム広告を導入しているオイシックス株式会社は、2002年2月から2003年2月までの1年間で、4000%(40倍)という驚異的な売上増加を達成しています。では、どうすればこのような劇的な売上アップが期待できるのか、ECマーチャントとしてアフィリエイト広告を実際に導入する前に、アフィリエイトサイトの立場からの希望、気づいた点などを記してみます。 ▼ECマーチャントのウェブサイトのユーザビリティ▼ アフィリエイト広告導入に際し、ECサイト(マーチャント)のウェブサイトのユーザビリティが良いというのは、必要最低限の準備だと思います。ウェブサイトのユーザビリティとは、サイトの見易さや分かり易さ、使い勝手の良さなど。 目的の商品、項目が分かりやすいリンク構造で辿れるようになっているか、商品販売をするならば、ショッピングバスケット(買い物籠)のシステムは使いやすいか、商品数が多いなら優れた検索システムを設置しているか、商品詳細・価格、送料や支払方法が分かりやすく記載されているか、サイト自身の見た目の印象が悪くないかなどの点を注意する必要があります。サイトデザインに関する例を一つ上げると、寒色系の色より暖色系の色のほうが、人の消費行動を起こしやすいという分析も行われています。物品販売サイトなどで、背景が真っ黒や真っ青のデザインは好ましいとは言えません。とにかく分かりやすく、使いやすく、きつい印象を与えないサイト作りに配慮する必要があります。 魅力的な商品を扱っているとしても、以上のような点に気配りがなされていないと、ユーザー(消費者)はなんの消費も起こさずに引き返す可能性が高くなってしまいます。アフィリエイト広告によるアクセス数(訪問者数)が増えたとしても、売上アップにつながらないという結果に終わってしまうかもしれません。少々偉そうな言い方で恐縮なのですが、ECマーチャント(ECサイト)のユーザビリティは各々ECサイトが改善すべきことで、アフィリエイトサイト側ではどうすることもできません。 -追記- その後修行を積みまして、若干の説明による広告リンクのみの場合よりも、最大で3〜4倍程度までは、アフィリエイトサイト側の工夫でコンバージョンレート(成約率)を伸ばすことが可能であることが分かりました。難しくはありますが、アフィリエイトサイト側の努力で成約率を伸ばすことは可能です。 とは言え、ユーザビリティは極めて大事であることに違いは無いです。 ▼商品力、価格力が優れているか▼ インターネット上でショッピングを楽しむ方々は、筆者の印象では、とても価格に敏感だと感じます。同じ商品であっても、ある特定のECサイトの売上が優れる点からも、このことが伺えます。価格が安いというのは、商品の魅力の中でも大きなウェイトを占めます。それから、物品販売にしろサービス販売にしろ、商品力がないとネット通販にはあまり向いていないことでしょう。よく言われることは、インターネット通販で適した商材とは、身近ではあまり入手できないものということ。ただし、付加価値が優れていれば、どんな商材であってもネット通販で十分に売ることが可能だと思います。 たとえば、このページの一番上で挙げた例のオイシックス株式会社は、野菜、フルーツを中心とした食材の宅配事業を展開しています。八百屋やスーパーなんて近所にあるので、インターネット通販には向かないのではと思ってしまいそうですが、オイシックスには十分な付加価値があるので成功しています。オイシックスの付加価値とは、減農薬野菜、新鮮な有機野菜など、扱う食材に対する徹底した安全性です。衛生管理基準の追求や出荷時の食材の新鮮さにもこだわるなど、「子供にも安心して食べさせられる」をテーマに、食材に対する健康、安全思考が高いユーザーに支持されています。さらに日時指定宅配のサービスにより買い物に行く時間が無い忙しい方への配慮はもちろんのこと、「おいしっくすくらぶ」という会員制を用いて、会員割引などの特典により顧客をリピーターとして確保するように努め、またレストランなど業販用にも食材を販売し販路拡大を図っています。消費者側である筆者からすると、若干価格が高いようにも感じるオイシックスですが、これだけの付加価値を付けることでネット通販でも成功を収めています。 ▼アフィリエイトサイトに対するインセンティブ、報酬設定▼ 積極的にアフィリエイトサイトとして活動する理由は、当たり前ですが成果報酬やクリック報酬という果実(インセンティブ)が存在するからです。筆者自身、最初のころは成果報酬率の高さ、CPC(クリック報酬)の高さがとても魅力的に思えましたが、現在は若干違う考え方をしています。なぜなら、アフィリエイトに対する報酬率を高く設定すると、ともすればそれは商品価格の上昇を余儀なくされ、商品が売れにくくなってしまうという恐れがあるからです。どれだけ高い報酬設定額でも、商品自体が高過ぎれば売れません。ECマーチャント側は、適正な競争力の商品価格、サービス価格を設定し、それに合わせたアフィリエイトサイトに対する報酬率で良いと考えています。 こう思うようになったきっかけは、インターネットショッピングの最大手「楽天市場」の商品購入率の高さにあります。いろいろと要因はあるのですが、商品販売型のアフィリエイトでは筆者の場合、販売数、購入率(クリック数に対する実際の売上数)ともに楽天市場がもっとも大きくなっています。ただし、楽天市場(ASPはトラフィックゲート)のアフィリエイトサイトに対する報酬料率は売上額の1%です。これは、料率としては最低レベルですが、だからこそ商品価格が安くでき、売れるということにもつながると考えられるのです(本当はもう少し上げてほしいのですが)。もちろん楽天市場は知名度も抜群ですし、ブランド力もありますので、楽天なら買うという方が多いのも事実ではあります。 CPC(クリック報酬)や成果報酬を高く設定すれば、それに飛びつくアフィリエイトサイトはたくさんいますし、筆者自身その傾向があります。しかし、それ以上に重要なのは、ユーザー(消費者)に支持される商品価格の設定だと思います。アフィリエイトサイトへの報酬設定を高くするために、商品価格が上がってしまうのならば、それは本末転倒としか言えないでしょう。商品価格の設定に関しては、専門外なので言及しません。 ECマーチャントの側も、上記のような戦略を練った上で、アフィリエイトプログラムを導入しなければ、売上が伸びずにすぐに撤退という事態にもなってしまいます。これは、ECマーチャントにとってもアフィリエイトサイトにとっても望ましいことではありません。 次項:広告代理店(ASP)利用のメリット アフィリエイトマーケティングGUIDE |